2013年2月14日木曜日

ジン「No.3」、ジュニパーの保護活動を支援(スピリッツビジネス)

 ベリーブラザーズ&ラッド(英ロンドン)のジン・ブランド「No.3ロンドン・ドライ・ジン」(写真)が、ジュニパー(杜松、ネズ)保護に乗り出す。疫病菌(Phytophthora austrocedrae)の蔓延により、英国内のジュニパーが絶滅の危機に瀕しているためだ。

NO. 3 GIN RALLIES BEHIND BRITISH JUNIPER CONSERVATION(スピリッツビジネス)
http://www.thespiritsbusiness.com/2013/02/no-3-gin-rallies-behind-british-juniper-conservation/

 ジンが持つ独特のフレーバーはジュニパーの実、ジュニパーベリーによるもの。No.3は、原料とする6種の植物の中でも、ジュニパーベリーを「特に強く使う」という。英国内のジュニパーが絶滅した場合、ジンの生産に影響を与えるだけでなく、ジュニパーに(肯定的な意味で)寄生する40種の昆虫・菌までもが絶滅する可能性も危惧される。

 No.3はまず、ジュニパーが自生する土地所有者に総額1000ポンド(約14万5000円)を寄付。また、チャールズ皇太子が支援する環境保護団体「プラントライフ」のジュニパー育成活動や、そのための資金調達、イベント、会員募集をサポートする。

 プラントライフのティム・ウィルキンズ・コーディネーターは「この数十年でジュニパーはどんどん減っており、何もしなければ、イングランドでは50年で絶滅の危機に直面する。プラントライフはこれまでも英国内で様々なジュニパー保護プロジェクトを行なってきたが、No.3の支持をとてもスリリングに感じている」と、現状の説明とNo.3への謝意を述べる。

 またNo.3のリンダ・フィリップス氏は「ジュニパーはNo.3の肝で、プラントライフの活動を支援することは理に適っている。英国のジュニパーが健康に育つ日が来ることを、期待している」とコメントした。


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