2012年2月23日木曜日

原料からボトリングまで100%タスマニア——666ピュアウオトカ(THE Shout)

666ピュアウオトカ。
WSJ調べでは日本のオンライン
ストアではまだ販売されていな
い模様。
オーストラリアの酒類情報サイト、ザ・シャウトは20日、「666ピュアウオトカ(ウォッカ、以下666)」の記事を掲載した。
おそらくタイアップ記事だと思われるが、まだ日本で浸透していないもののようなので、WSJでも取り上げる。

666 Pure Tasmanian Vodka(THE Shout)

666を生産するピュア・ディスティラリー・カンパニーはオーストラリア・タスマニア島に存在する。
原料の麦、仕込水、そして蒸留からボトリングまでタスマニア島で行なわれているというのが666の売りだが、なかでも注目すべきは仕込水だろう。
ケープグリムというタスマニア島の北西にある岬で採取された雨水が仕込水として使われているが、「雨水」と聞くと不潔なイメージを持たれるかもしれない。
しかしケープグリムの雨水は、南極由来の世界で最もクリーンと言われている雨水で、米国、EU、オーストラリア、そして日本の保健当局からお墨付きを得ているという。
(未確認情報だが、漫画『美味しんぼ』でも取り上げられたようだ)

また、奇抜な印象を受ける666というネーミングだが、これはタスマニアに生息する肉食有袋類「タスマニアデビル」に由来するものだ。
つまり、デビル=悪魔=悪魔を表す数字666、ということ。
そのタスマニアデビルは現在、個体数が減少している。
DFTDというタスマニアデビル固有の悪性腫瘍が流行し、また外来種の勢力拡大もあったためで、666の売上の一部はタスマニアデビル保護に寄付されているという。

ピュア・ディスティラリー・カンパニーを立ち上げたディーン・ルーカス氏は以前、メルボルンでレストランやバーなどを経営していた。
仕事を進める中でオーストラリアのビールやワインが世界的な名声を高めるのを見、「オーストラリア発のスピリッツもつくれないか」と思い立ったという。
2006年に操業が開始されたが、材料調達からボトリングまで全てをタスマニアの中で完結させる、という作業は相当に手間取ったようで、666をリリースするまで4年の歳月を費やした。
しかし、その苦労も実り、リリースした2010年にサンフランシスコ・スピリッツ・コンペティションで金賞を獲得した。

元記事の最後にテイスティングノートが記載されているが、これによれば甘いフレーバーを持つ印象を受ける。

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