2012年3月29日木曜日

タラモア・デュー、故郷に帰る——グランツ社がオファリー州に新蒸留所建設(BBC)

ウィリアム・グラント&サンズ(英、グランツ社)は、アイルランド・オファリー州に蒸留所を建設すると発表した。
アイリッシュ・ウイスキーの需要増に対応するためのもので、保有するブランド「タラモア・デュー」(写真)の生産に用いられる予定。

William Grant and Sons to build new Irish distillery(BBC)
http://www.bbc.co.uk/news/uk-scotland-scotland-business-17537206

タラモア・デューは元々、オファリー州タラモアで生産されていたが、1954年に操業を停止。
以後、ミドルトン蒸留所で生産されていた。
タラモア・デューにとっては、今回の新設により故郷に帰る形となる。

またグランツ社に視点を移すと、2010年にC&Cグループよりタラモア・デューを含むスピリッツ・リキュール部門を2億5千万ポンド(約338億円、当時のレート)で買収。
以後、輸出増により同ブランドは毎年15パーセントの成長率を示している。

蒸留所建設に投資される金額は3,500万ポンド(約46億円)。
今年後半にも建設に着手する予定で、設計には最新のグリーンエネルギーを利用できる仕組みも盛り込まれるという。
ステラ・デイビッド グランツ社CEOは「今回の投資は、我々がアイルランドやタラモアに、長期的に関わっていくための支えになる。タラモア・デューが長期的に成長し続けることは、アイルランド製飲食品輸出のサクセスストーリーのひとつの象徴となるだろう」とコメントした。

0 件のコメント:

コメントを投稿