2012年3月5日月曜日

ベンリアック、他社蒸留所買収の意向を表明——自社製ブレンデッドの販売を視野(Scotsman.com)

ベンリアック蒸留所は、ロイヤル・バンク・オブ・スコットランド(RBS)より2,700万ポンド(約35億円)を資金調達、新たに蒸留所を買収する意向だ。

BenRiach chief toasts £27m bank deal that will support expansion(Scotsman.com)

ベンリアックは以前、シーバスの傘下にあったが、2004年に現業務執行取締役のビリー・ウォーカー氏(写真)らが買収、独立系蒸留所となった。
2008年には、そのシーバスを傘下に収めるペルノ・リカールから、グレンドロナックも買収している。

これまで、ベンリアックの主要取引行はクライズデール銀行であった。
その状況下にあった2010年、シーバスよりエジンバラ郊外のボトリング工場を1,600万ポンド(約20億5千万円)で購入。
しかし、この投資が収益を圧迫し、同年の税引前利益が前年から50万ポンド(約6,400万円)減、クライズデール銀行に対しては2,050万ポンド(約26億円)、借越の状態となっている。
「クライズデール銀行は決して悪い銀行ではなかった。しかし、RBSは3年間のアセット・ファイナンス・ファシリティ(経営状態に合わせて不動産・設備投資を最適化していく管理手法)を提案してくれた。これが我々の将来の展望を明るくしてくれた」とウォーカー取締役は取引行変更について語っている。
また、RBSのエディ・リントール業務執行取締役は「在庫状態に合わせた資金調達を提案していく。フルバンキング体制でベンリアックのグローバルビジネスをサポートできることを嬉しく思う」とコメントしており、経営全般へのコンサルティングを行なうものと見られる。

ベンリアックは今回の資金調達による買収を基に、自社製ブレンデッド・ウイスキーのリリースを目指す。
現時点で、具体的な買収先候補は明らかとなっていない。

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