2012年3月25日日曜日

英国、アルコール飲料への最低価格導入へ——酒類業界は反発(USフロントライン他)

英政府は23日、アルコール飲料に「ミニマム・プライス(最低価格)」を設定する方針を決定した。

酒販売で最低価格導入へ 英政府(USフロントライン)

Minimum alcohol price 'illegal', claims Scotch Whisky Association(ザ・テレグラフ)
(テレグラフの記事は導入決定以前のもの)

ここ数年、アルコールによる健康問題や暴力事件が表面化しており、また他国に比べて英国内のアルコール価格は低いという意見から、ミニマム・プライスの導入が議論されていた。
そして今月中旬、デイビッド・キャメロン英首相が導入を前提に協議を始めることを明言し、今回の決定に至った。

ミニマム・プライスが導入されるのはイングランド南部とウェールズ西部。

導入にあたって、酒類業界は反対の姿勢を表している。
ディアジオやエドリントン・グループ、ペルノ・リカールなどが加盟するスコッチ・ウイスキー協会(SWA)は導入に関する協議の開始前、ミニマム・プライスを「違法な障壁」とする文書を政府に送付していた。
EU域内では自由交易が保証されているため、ミニマム・プライスはEUの経済法令に抵触する、というのがSWAの主張だ。
また、同文書では過去に同様の制度を導入したオランダがEC司法裁判所(現・EU司法裁判所)から是正を求められたことについても指摘している。

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