2012年5月15日火曜日

「違法ウオトカ、この12ヶ月で急増」——英で続発する健康被害(ジス・イズ・ノッティンガム他)

英ハイパー・ローカル・メディア「This is」が、三度に亘り違法ウオトカ(ウォッカ)事件を伝えている。


Warning over cheap booze which can blind you(ジス・イズ・ノッティンガム)

Store stocked fake vodka(同)

このうち2件はノッティンガム市で起こった事件で、どちらも小売店で違法ウオトカが販売されていることが確認された、というものだ。

シャロン・ゲイルさんは、同市内のプレミア・ジェネラル・ストアという小売店で「アーティック・アイス・ウオトカ」とラベリングされたウオトカを10本購入。
飲用後、目が回る感覚を覚え、嘔吐、そして視力が低下し、現在は度の強い眼鏡が生活に不可欠となっている。
「ショックを受けたし、死ぬのではないかと怖くなった。さらに視力を失うことも心配」とゲイルさんは違法ウオトカの恐怖を語る。

市通商基準局が調査したところ、同商品からは高濃度のメタノールが検出された。
これまで当サイトで報じてきた通り、メタノールを飲用すれば視力低下などの健康被害を受ける可能性がある。
サラ・ホールトン州通商基準局長は「この12ヶ月間、違法ウオトカが急増している。違法ウオトカの健康被害を心配しない人も多く、特にこの点を心配している」と懸念を語る。

一方、同市内のレントン・ジェネラル・ストアからは「ドロップ・ウオトカ(この商品が違法ウオトカであることは、既にジス・イズ・サセックスが報じている)」と「パッション・ウオトカ」という2種類の違法ウオトカが押収された。
市議会の特別部会は本件の検証と、同店への免許付与が適切であるかの討議を行なっているという。

Man hospitalised after drinking illegal vodka(ジス・イズ・ハル・アンド・イーストライディング)

また、西ヨークシャー州グールでは12日、違法ウオトカを飲用した男性が入院、集中治療を受けるという事態が発生し、所轄のハンバーサイド警察が注意を呼び掛けている。
本件を担当するデイビッド・ブレイスミス警視は「違法ウオトカは強い香りをつける傾向がある。マニキュア用除光液のような香りを感じたら、違法製品であることを疑ってほしい」と違法ウオトカの特徴を説明する。


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