2012年5月5日土曜日

グランツ社、トップが交代(ヘラルド・スコットランド)

英酒造大手ウィリアム・グラント&サンズ(グランツ社)は、ピーター・ゴードン会長が退任し、後任にピーター氏のいとこ、グレン・ゴードン氏が就任すると発表した。
両氏とも、創業者であるウィリアム・グラントの玄孫。

Ex-William Grant MD gets new role(ヘラルド・スコットランド)


グレン新会長は90年代に同社マネージング・ディレクターを務めた経験を持つ。
また、ピーター氏は今後もノンエグゼクティブ・チェアマン(名誉会長、ないしは、代表権のない会長か)として取締役のポジションに留まるという。
元記事によれば、グレン新会長は"immediately(ただちに)"役職に就くということから、5月1日付で会長に就いたと思われる。

ピーター前会長は退任にあたり「4年間、会社のみんなと共に歩み、努力した結果を残してこれたことをとても誇りに思う。私とグレンが継ぎ目なく業務を引き継ぐことによって、これまで同様に仕事を続け、ブランド力を強化していくことが確実となる」とコメントした。
またグレン新会長は「ピーターが4年間、ビジネスの推進に力と情熱を捧げてくれたことに感謝したい。彼は、これからも取締役会において、私やステラ・デイビッド(最高経営責任者)ら経営陣をサポートしてくれる。このことにより、我々の持つポートフォリオの価値を構築し、独立系企業、家族経営企業としての立場を維持していくことができるだろう」と前会長への謝辞とこれからの展望を述べた。

同社は昨年10月の決算で、1億3240万ポンド(約170億円)の営業利益をあげ、これは前年比で28%増という数字になる。
グレン新会長にとって、ヨーロッパの金融不安が続く中、この数字をいかに維持し、向上させていくかが課題となるだろう。

今回の人事による、同社の経営陣の顔ぶれは以下の通り。
取締役会長=グレン・ゴードン
取締役副会長=ハヴィエル・フェラン、チャールズ・ゴードン
最高経営責任者=ステラ・デイビッド
最高財務責任者=ダーミッド・ストレイン
取締役=ピーター・ゴードン(前会長、ノンエクゼクティブ・チェアマン)、ファーガス・チェンバレン、ロバート・ポレット、イアン・ネイピア


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