2012年6月13日水曜日

レミーコアントローが決算発表——好業績から特別配当も(ロイター)

仏酒類メーカーのレミーコアントローは、2012年3月期決算の営業利益が2億ユーロ(約200億円)を超えたことを発表した。
前年比20.2%増の成績であり、市場アナリストらによる15〜18%増という事前予想を上回った。
同社は、1株あたり1.3ユーロという通常配当のほか、同1ユーロの特別配当も実施する。

UPDATE 2-Remy lifts spirits with special dividend(ロイター)

ヨーロッパの金融不安が続く中、同社の売上に貢献したのは、やはりアジア地域だ。
地域別売上比率では西ヨーロッパが20%に留まったのに対し、アジア・太平洋では38%を占める。
また、今年4〜5月の業績もアジア地域では伸びを示しているという。

ジャン・マリー・ラボルドCEOは、「アジア・アメリカ地域に景気減退の兆候は見られず、この地域でビジネスが成り立つ見込みを信じている。一方、ヨーロッパでの金融危機の不確かな状況は、警戒しなければならない」とコメントした。

同社はコニャック「レミーマルタン」やリキュール「コアントロー」を生産するメーカー。
今期決算ではコニャック部門が伸びを見せ、営業利益ベースで前年比21.6%の成長を記録した。
アジア地域・米国のほか、ロシアでのトラベルリテールも好調だという。
一方、既に売却しているシャンパン部門は、1億8860万ユーロ(約188億円)の赤字だった。


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