2012年6月21日木曜日

シアトルでつくられる焼酎「イーブンスター」(マーサーアイランドレポート)

米・シアトル郊外に、マーサーアイランドという島がある。
2009年、蒸溜所としてはシアトルで初めての酒造免許が、この島にある「ソドスピリッツ」という会社に下りた。
そして同社が主力商品として生産するのは、焼酎だという。

Shochu is sake distilled, not brewed(マーサーアイランドレポート)

同社はエイミー、K.C.のシーン夫妻によって運営される。
原料はワシントン州東部産の大麦を使い、発酵、蒸溜の工程を経た後、カリフォルニアワイン樽で熟成する。
また、西洋人の口に合うよう、ローズマリーやジンジャー、ミント、チリペッパーの風味づけもされるという。
「イーブンスター・プレミアム・カクテル・焼酎」と名付けられたこの焼酎は、今年7月に樽出し、初めてのテイスティングが行なわれる予定だ。

K.C.さんが日本に訪問した際、焼酎を知ったことが同社を創設するきっかけになった。
「焼酎が日本でポピュラーなアルコール飲料であることは聞いていた。それにもかかわらず長い間、あまり役立てられていなかったようだが、この10年の本格焼酎ブームでその状況も変わった」とエイミーさんは言う。
そして二人は、日本で焼酎のつくり方について学び、蒸溜所設立後は熟成の必要がないジン、ウオトカ(ウォッカ)をつくるかたわら、焼酎づくりに励んできた。

エイミーさんは「焼酎は低カロリーの飲み物。(イーブンスターを広めるために)小さなことでも出来ることをやっていく」と抱負を語る。


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