2012年12月15日土曜日

サーカスのゾウ、ウオトカに救われる?(BBC)

 ポーランドのサーカス団に所属する2頭のゾウが巡業のため、ロシア・シベリアをトレーラーに乗って移動していた。しかし、トレーラーは――おそらく故障によるものだろう――炎上してしまう。当然、スタッフは即座にゾウを降ろした。

 しかし、そこはシベリアという極寒の地。気温は氷点下40度だったという。ゾウは耳に凍傷を負った。

 このままではゾウが死んでしまう――そう思ったスタッフが取り出したのは、ウオトカ(ウォッカ)だった。2ケースのウオトカをお湯割りにし、ゾウに飲ませたという。

「ジャングルの中にいるかのように、ゾウたちは鳴き始めた。たぶん、ハッピーな気持ちになったのだと思う」とスタッフは振り返る。そして、ゾウにウオトカを飲ませたことで厳寒から救うことができたと関係者は主張している。ゾウは後に地元警察協力の下、近隣の大学に設置された温室に移され、体力の回復が図られた。

 人間と同じく、動物もアルコールを摂取することで暖かさを感じるが、体温そのものは低下するといわれている。ただ、ロシア・ノヴォシビルスク動物園のロスティスラフ・シロ・ディレクターは「ウオトカに酔わなければ、低体温症や肺炎で死んでいたかもしれない」と、飲用しなかった場合に起こり得た事態について言及している。

Vodka 'saved' elephants in Siberian freeze(BBC)

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