2012年12月1日土曜日

ダラスドゥー、観光地として開発か――ロッホヘッド担当相が関係者と会談(STV)

Richard Lochhead MSP スコットランド政府のリチャード・ロッホヘッド農漁村部担当・環境相(写真)は11月26日、イアン・ウォルフォード代表ら「ヒストリック・スコットランド」の職員とダラスドゥー(ダラスデュー)蒸留所で会談した。ヒストリック・スコットランドは当地に所在する歴史的遺産の保護を目的とした政府機関で、かつてウイスキーを生産していたダラスドゥーを開発することについて話し合われたという。

Talks take place over future whisky tourism development at Dallas Dhu(STV)
http://local.stv.tv/elgin/news/202709-talks-take-place-over-future-whisky-tourism-development-at-dallas-dhu/

 ダラスドゥーは、マレイ州フォレスに立地し、スコッチシングルモルトとしてはスペイサイドモルトに分類される。1898年に起業家、アレクサンダー・エドワードが建設し、当初は「ダラスモア」と呼ばれていた。1899年、ライト&グレイグ社に売却されたとき、ダラスドゥーに改名。以後、オーナーが変わりながらも生産は続けられていたが、1983年、水不足を理由に操業を停止した。現在はヒストリック・スコットランドの管理下で、博物館として公開されている。

 会談後、ロッホヘッド担当相は次のようにコメントした。
「ダラスドゥー蒸留所はマレイにとって重要な観光施設だ。近年のスコッチ・ウイスキーに対する国際的な評価の高まりから、ウイスキー・ツーリズムでの大きなポテンシャルを持っていると思う。そのポテンシャルが、将来的に開発することによってどのように発揮されるかを議論した。大切なのは、あらゆるツールと機会を用いて、マレイの経済発展を後押しすること。ヒストリック・スコットランドと共に、ダラスドゥーのポテンシャルを押し上げていきたい」

 ロッホヘッド担当相はマレイ州選出のスコットランド議会議員で、スコットランド国民党所属。初当選前の1994〜98年には、アレックス・サモンド現スコットランド首相の事務所責任者を務めた。


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