2012年6月20日水曜日

廃水の再利用で、持続可能なラム生産——ラム「セラレス」(トリプルパンディット)

Don Q Añejo
セラレスの旗艦ブランド
「DonQ」
きのう、スコッチ・シングルモルトのトバモリー蒸溜所が、水不足により生産を縮小しているニュースを掲載したが、一方で、サスティナブル・プロダクション(持続可能な生産)の観点から水の再利用に力を入れている蒸溜所もある。
そのひとつが、ラムの「セラレス」(米プエルトリコ自治区)だ。

同社は廃水を投棄せず再処理することにより有機ガスを生成、このガスはボイラーに用いられ、これまで使用していた燃料の年間50%を賄っているという。

Making Rum Production More Sustainable(トリプルパンディット)

セラレスはカリブ地域最大規模のラム蒸溜所で、年間1500万プルーフガロン(度数50%のアルコールが約5700万リットル)の生産能力を持つ。
水の再処理システムを導入するのに、10年の歳月と1600万ドル(約13億円)のコストを費やした。

「これは究極のローカルプロダクション(現地生産)である。システムを導入した結果、資源利用を70%削減し、再処理した水も灌漑用水と同じグレードをもつものになった。最終的には99%の資源利用削減を目指す」とセラレス側はコメントしている。

また、セラレスだけでなくラム最大手のバカルディも、温室効果ガス、ならびに資源利用削減を今年のCSRレポートで宣言している。


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