2012年10月18日木曜日

成長の足かせは欧州市場か――ディアジオ、レミーコアントローが中間決算発表(ヨークシャーポスト他)

Paul Walsh酒造最大手のディアジオ(英)は17日、第1四半期決算を発表した。
売上高は前期比5%増、前年同期比9%増となり、「新たな会計年度をソリッドな(中身のある)状態でスタートした(ポール・ウォルシュCEO、写真)」と、依然として成長傾向の持続を示している。

Diageo’s spirits are lifted by increase in quarterly sales(ヨークシャーポスト)

アジア、中南米、北米が好調な一方、欧州は前期比1%減とマイナス成長を記録している。
「トルコでのシェアが拡大している(同CEO)」と東欧やロシアでの売上は好調だが、金融危機に喘ぐ西南欧が足を引っ張った格好になった。

また、かねてから行なわれているホセクエルボの買収交渉は継続している模様だが、並行してユナイテッドスピリッツ(インド)の買収交渉も開始された。
ユナイテッドスピリッツはインドの富豪、ビジェイ・マリヤ氏が所有するメーカー。
マリヤ氏はユナイテッドスピリッツのほか、キングフィッシャー航空やF1チームのフォースインディアなどを所有し、コングロマリットを形成している。

レミーコアントロー(仏)も18日、上半期決算を発表した。

Remy Sales Miss Estimates as Cognac Growth Slows(ブルームバーグ)

前期比13%増を記録したものの、市場では18%程度の成長を予測されていたことから、期待を裏切る形となった。
この点につき同社広報は「米国、アジアでの成長は満足いくものだったが、欧州はこれに遅れをとる形となっている」と声明を発表した。


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