2012年12月21日金曜日

ディアジオ・サントリー、今週の動き(テレグラフ他)

 投資銀行JPモルガン(米)は酒造最大手ディアジオ(英)の株式について、ポジション評価を「売り」から「ニュートラル」に変更した。取沙汰されるビーム(米)買収案が好意的に評価されたためで、ロンドン証券取引所での株価も20日終値で1844.26ポンド(約253255円)と、3日連続で上昇している。

 JPモルガンのマシュー・ウェブ・アナリストは、以下のようにコメントする。
「米国のスピリッツ市場は(構造やカテゴリーなど)細々としているが、ディアジオがビームの経営権を取得することにより、整理され、強固なものになる。ビームは有力なバーボン・ブランドと(ポテンシャルを持つ)テキーラ・ブランドをポートフォリオに収めており、ディアジオはこれらを手にすることで、同市場においてより強いポジションに立つことになる。ディアジオの強い格付けを考えれば、今回の取引は魅力的なものだ」

JP Morgan gives thumbs up to Diageo's potential $10bn bid for Beam(テレグラフ)

 一方、ディアジオとともにビーム買収に乗り出すとされるサントリーは年明けに、ブラジル市場に参入する。1970年以降も同国に進出していたが、経済的に未成熟な時期であったため、2004年に撤退している。

 今回の参入では、2015年までに売上高を10億円にすることが目標。日本からシングルモルト「白州」「山崎」のほか焼酎類を、メキシコで生産されるリキュール「ミドリ」、プラムワインを輸入する。

 ブラジルは2014年にFIFAワールドカップ、2016年にリオデジャネイロ夏季五輪を控えており、さらなる経済成長が期待されている。

Japan’s Suntory Liquors announces re-entrance into Brazilian market(ジャパンデイリープレス)

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