2013年1月21日月曜日

フィリピンのラム「ドンパパ」、セブで販売開始――高級商品の位置付け目指す(サンスター)

 独立系ラム・メーカーのブリーディングハートラム(フィリピン)は17日、リゾート地として知られる同国セブでラム「ドンパパ」(写真左下)の販売を開始した。同ブランドは昨年7月、マニラ、バコロド(同国の都市)で販売を開始している。

New local rum launched in Cebu(サンスター)
http://www.sunstar.com.ph/cebu/business/2013/01/21/new-local-rum-launched-cebu-263924

 創業者であるスティーブン・キャロル氏は「ドンパパという存在をまず、米国に次いで世界2位のラム市場である母国(フィリピン)に紹介したい。ヴィサヤ諸島のラム市場も大規模であり、その中のセブで発売することを決断した。コンシューマリズム(消費者主義)に則り、主要都市において速やかに成長させていく」と経緯、今後について語った。

 ドンパパは、同国で多くのシェアを占めるブランドと競争できる状態にはなっていない、というのが同社の見解だ(おそらく低価格帯のブランドが強いものと思われる)。そのため高級カテゴリーでのブランド確立を目指し、ターゲットは25〜45歳、価格を980〜1000ペソ(約2200円)程度に設定する。同国政府が発表する平均世帯所得は年20万6千ペソ(約45万円、ソース)であり、この価格設定がいかに破格であるかが窺える。

 ドンパパは同国ネグロス島で生産し、3回蒸留、アメリカンオーク樽で7年以上の熟成を行なう。ボトルはフランスから、コルクはポルトガルから輸入したもの。ロンドン、ニューヨークのデザイン事務所がラベルデザインを担当した。ブランド名は、スペインによる植民地支配に抵抗した英雄、ディオニシオ・マグブエラス(Dionisio Magbuelas、通称パパ・イシオ)に由来する。


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