2013年10月2日水曜日

英でジン「ザ・キング・オブ・ソーホー」リリース――ポルノ産業の王者モチーフに(ドリンクスビジネス)

 英ロンドンの酒造企業テムズディスティラーズとウエストエンドドリンクスは今週、ジン「ザ・キング・オブ・ソーホー・ロンドンドライジン」(写真)をリリースする。ポルノ産業で成功し、ロンドン・ソーホー地区の「男爵」「王」と評されたポール・レイモンドを称えるもの。ウエストエンドドリンクスの代表でレイモンドの息子であるハワード氏によって発案されたという。

GIN LAUNCHED TO HONOUR SOHO PORN BARON(ドリンクスビジネス)

 ポール・レイモンドは英国初のストリップクラブを1958年に開業。以後、「メンズオンリー」「エスコート」などのポルノ雑誌を創刊し、また、それらの収益を元にロンドンの歓楽街であるソーホー地区の不動産取得を進めたことから「キング・オブ・ソーホー」とも呼ばれた。1992年時の保有資産は15億ポンド(約3345億円/当時レート)にも上ったが、2008年に死去。今年4月には「ザ・ルック・オブ・ラブ」というタイトルで、半生が映画化されている。なお、レイモンドの事業は1990年代初頭の引退時に娘であるデビーへと引き継がれたが、薬物の過剰摂取により父を残して先立っている。現在は孫が保有しており、エリザベス2世女王の資産総額を上回るものだという(ソース)。

 今回リリースされるジンは、ジュニパーなど12種の植物を使用。2つの小さなポットスティルで蒸留し、アルコール42%でボトリングする。

 なおボトルには赤いジャケットとハットを纏った男が描かれるが、元記事のドリンクスビジネスはアーティスト、セバスチャン・ホーズリーをモデルにしたものではないかという見立てを記事の中で示している。ホーズリーもソーホーを拠点に芸術活動を行ない、そして同じ地で亡くなったことから、レイモンドと同じく「キング・オブ・ソーホー」と呼ばれた。

 前出のハワード・レイモンド氏は「1960年代に父がつくった劇場やパーティー、そして、ちびりちびりとジンを飲む父の姿を思い出す」とコメントした。

 同商品は当面、英国内全域で販売される。


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