2012年6月10日日曜日

中国の知的財産権問題はウイスキーにも——シーバスが商標権訴訟で敗訴(スコッツマン)

中国企業・個人による知的財産権の侵害が世界的に問題となっているが、酒類産業も例外ではないようだ。
酒造大手シーバスブラザーズ(シーバス、英)は、自社のブレンデッド・ウイスキー「シーバスリーガル」(写真)のロゴを衣料品に使用していた中国人の男性に対し、使用差し止めを求める裁判を行なっていた。
しかし北京中級人民法院は3月、シーバスを訴えを退ける判決を下した。

Whisky giant Chivas Regal in China battle to save name(スコッツマン)

判決の理由として、男性は衣料品にロゴを使用していることから酒造企業であるシーバスの権利を侵害しているとは認め難い点、また男性が商標を当局に申請した時期にはウイスキーのシーバスリーガルが中国国内で広く認知されていたとは認め難い点を挙げている。

判決に対しシーバスは、今後も法廷闘争を続ける声明を発表した。
同社の広報担当者は「当社の商標は2009年、中国当局にも認可されている。スピリッツに限らず、いかなる商品においてもシーバスのロゴが(勝手に)使用されるということは、中国国内に混乱を招く。今後も商標の保護を求め続けていく」とコメントしている。

(あす11日は更新を停止します)


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