2012年12月29日土曜日

スコッチ・ウイスキーの経済効果は5800億円――SWA・コンサルティング会社が分析(BBC他)

 スコッチ・ウイスキー協会(SWA)は、創立100周年記念事業の一環として4-コンサルティング(英スコットランド)にスコッチ・ウイスキーについての経済分析を依頼した。結果を示すレポートでは、スコッチ・ウイスキー産業は42億ポンド(約5840億円)の経済効果を産み出し、1970年代の成長期に続く「第2の黄金時代」にあるとまとめた。

Second 'Golden age' for Scots whisky industry(BBC)
Scotch whisky generates more value than City(スコッツマン)
http://www.scotsman.com/business/management/scotch-whisky-generates-more-value-than-city-1-2709420

 発表によると、42億ポンドの内訳として29億ポンド(約4030億円)がウイスキー産業そのものから、13億ポンド(約1810億円)はサプライチェーン(供給連鎖)によるものだとしている。また、業界内雇用者1人あたりの生産高は27万5千ポンド(約3820万円)に上り、シティオブロンドン(金融街などが存在するロンドンの中心部)のそれより57%高いという。雇用に対する効果も36000名規模としている(おそらく、間接的なものも含めた数字)。

 SWAのギャビン・ヒューイット会長は、以下のようにコメントした。
「スコットランドの他の産業と比較すると、輸出において常に望ましい状況にスコッチ・ウイスキーは身を置いている。このレポートは、スコッチ・ウイスキーがスコットランドの輸出産業において、重要な役割を果たしていることを示す。成長を勢いづかせるには連合王国政府、ならびにスコットランド政府による助成が必要。スコッチ・ウイスキーは彼らが思い描く、輸出主導による経済回復を下支えできる」


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スコッチ・ウイスキー協会オフィシャルサイト
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