2014年1月19日日曜日

ラーク蒸留所、近隣の蒸留所を買収――双方の創業者は引退へ(シャウト)

 ラーク蒸留所(オーストラリア・タスマニア島)は17日、オールドホバート蒸留所(同)の経営権を取得した。経営統合後もそれぞれ別ブランドとして存続するという。

 ラーク蒸留所は1992年、ビル氏、リン氏のラーク夫妻によって設立。シングルモルト・ウイスキーが主要な商品だが、熟成期間の必要ないジンやウオトカ(ウォッカ)を生産・販売し経営を持続させるビジネスモデルは、世界各国で現在急増しているマイクロディスティラリー(小規模蒸留所)の手本となった。昨年7月には、同蒸留所株式の大部分を投資グループに売却し、ビル氏は週2日程度の勤務、リン氏も取締役会のオブザーバー的立場となっている。夫妻とも数年内での引退を検討しているといい、蒸留所の売却もその準備のひとつと見られる。

 一方、オールドホバート蒸留所はケーシー・オーフレーム氏が設立し、シングルモルト「オーフレイム」(写真)を生産。ケーシー氏は今後、非常勤となるが、親族と見られるジェーン・オーフレーム氏が両ブランドのマーケティングマネージャーを務めるという。

Tassie whisky deal: Lark acquires Overeem(シャウト)


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