2014年4月6日日曜日

ディアジオがヘヴンヒルを提訴――ラムの意匠権問題で(ドリンクスビジネス)

 ラムの意匠権を巡り、ディアジオ・カナダがヘヴンヒル(米)を訴えた。ディアジオ側は同社のラム「キャプテンモルガン」(写真左)のラベルデザインやキャラクターを、ヘブンヒルのラム「アドミラルネルソン」(写真右下)が模倣していると主張。3月26日、カナダ連邦裁に対して正式に提訴した。

 キャプテンモルガンは、17世紀に活動した英国の海賊、ヘンリー・モーガンにあやかってつくられたスパイスト・ラム。年間1980万ケースを出荷し、スパイスト・ラム市場では世界最大のブランドだ。

 一方のアドミラルネルソンは、ヘヴンヒルがルクスコ(米)という会社から2011年に取得したラム・ブランドで、米国内では年間80万ケースを出荷。記事やオフィシャルサイトでは触れられていないが、おそらく18〜19世紀に英国の海軍士官であったホレーショ・ネルソン提督をモチーフにしているものと思われる。

 ディアジオ・カナダのイアン・チャルマース副社長(マーケティング担当)は、次の声明を発表している。
「ディアジオはこのように考える――継続的なイノベーションが消費者の関心を呼び、産業の健全な競争につながる、と。我々は、キャプテンモルガンのラベルデザインとキャラクターをコピーする競争者に、強く抗議する。我々はいついかなるときも、こうした侵害者と戦う」

 また、元記事のドリンクスビジネスはヘヴンヒルにコメントを求めたが、回答は得られなかったという。

DIAGEO SUES ‘COPYCAT’ ADMIRAL NELSON’S RUM(ドリンクスビジネス)


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