2014年1月4日土曜日

ディアジオ、米国の販社に対し公訴へ――ウオトカの意匠権侵害を主張(スピリッツビジネス)

ケテルワン(左)とダッチクラフト
(右)(クリックすると拡大)
 英酒造大手ディアジオは保有するウオトカ(ウォッカ)ブランド「ケテルワン」の意匠を侵害したとして、酒販業者アルカディアインポート(米コネティカット州)を相手に訴訟を起こす構えだ。アルカディアの販売するウオトカ「ダッチクラフト」のパッケージがケテルワンのものを故意にコピーしていると、ディアジオは主張している。

 ケテルワンはオランダで生産されるウオトカ。プレミアムブランドのポートフォリオ拡充を進めていたディアジオが、2012年にノレットグループ(Nolet Group、オランダ)から50%の株式を取得している。一方、アルカディアのオフィシャルサイトによるとダッチクラフトもオランダから輸入し、年間5万ケース(1ケース=9リットル)を出荷しているという。

 北米ディアジオのガイ・L・スミス上席副社長は、次のようにコメントした。
「ケテルワンは確立されたブランドであり、アルカディアはこれを模倣したパッケージ、ラベルで消費者を故意に混乱させている。法的措置は正当なものであり、人をだますような商いから(ケテルワンの)ボトルとラベルを守る」

 元記事では係争地が明記されていないが、北米ディアジオが前面に出、また被告の所在国から、米国にて訴えを起こすものと見られる。

DIAGEO SUES DUTCHCRAFT VODKA OVER “IMITATION”(スピリッツビジネス)


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