2012年12月3日月曜日

アランブルワリーの代表者、ローズバンク蒸留所を購入――蒸留再開への道は険しく(スコッツマン)

 ビール醸造、アランブルワリー(英スコットランド)を所有するジェラルド・マイカラック(Michaluk)氏が先週、建造物としてのローズバンク蒸留所(写真)を取得した。醸造・ボトリング設備、ビジターセンターを設けるとともに、「小規模蒸留所」を開きたい考えだ。

Brewer lobbies Diageo for early Rosebank reopening(スコッツマン)
http://www.scotsman.com/business/management/brewer-lobbies-diageo-for-early-rosebank-reopening-1-2671152

 しかし、ウイスキー蒸留所としてのオープンには問題が立ちはだかる。1993年にローズバンクを閉鎖した際、運営するユナイテッドディスティラーズ(UD)は販売契約に「2017年まで、ローズバンクでのウイスキー蒸留を停止する」という条項を盛り込んだ。そのため、UDの後身であり、かつ、ローズバンクのブランドを保有するディアジオ(英)の承諾がなければ、少なくとも今後5年間はウイスキーをつくることができない。

 マイカラック氏は「私は希望を持っている。ローズバンクは世界のウイスキー愛好家たちにとって、象徴的な存在だ。ディアジオは、我々の慎んだ要請に同意してくれるだろう」と蒸留再開を所望するとともに、楽観的な見方を示す。

 これに対しディアジオ広報は、まだ要請を受け取っていないとし、「2017年まで、あるいは、その他の時点においても我々のブランドであるローズバンクについて語るのは不適切」とコメントした。


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